「不可惜所領事」より
四条金吾殿御返事
(不可惜所領事)
[建治三年(1277年)丁丑(ひのとうし)七月 五十六歳御作
与四条金吾頼基 於身延 ]
「一生はゆめ(夢)の上・明日(あす)をご(期)せず・いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず、されば同くは・なげきたるけしき(気色)なくて此の状に・かきたるが・ごとく・すこしも・へつら(諂)わず振舞(ふるまい)仰せあるべし、中中へつらうならば・あしかりなん、」
(「日蓮大聖人御書全集」 1163-1164p.)
〔通解〕
「一生は夢の上の出来事のようであり、明日のこともわからない。どのような辛い境遇にはなっても、法華経に傷をつけてはならない。
それゆえに、同じ一生を生きるのであれば、嘆いた様子を見せないで、私がこの陳状に書いたように少しもへつらわず振る舞い、語っていきなさい。なまじへつらうならば、かえって悪くなるであろう。」
(「大白蓮華」 2009(平成21).5 94p.)
※フリガナは省略しました。
〔英訳〕
"This life is like a dream. One cannnot be sure that one will live until tomorrow. However wretched a begger you might become, never disgrace the Lotus Sutra.
Since it will be the same in any event, do not betray grief. Just as you have written in your letter, you must act and speak without the least servility. If you try to curry favor, the situation will only worsen."
("A Warning against Begrudging One's Fief" ;
The Writings of NICHIREN DAISHONIN , SOKA GAKKAI 824p.)
※適宜、改行しました。
「四条金吾は、師・大聖人の仰せ通りの振る舞い、実践で、最終的には難を乗り越え、所領の加増という結果をもって、主君からの信頼を勝ち取りました。この師弟不二の精神を心に刻みたいと思います。」
(「『四条金吾殿御返事』に学ぶ」 聖教新聞 2009(平成21).5.5(火))
※フリガナは省略しました。
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