« ニューグローヴ世界音楽大事典 | トップページ | 三変土田 »

アレッサンドロ・スカルラッティ

(ピエトロ・)アレッサンドロ・(ガスパレ)・スカルラッティ

(1660年5月2日パレルモ生、1725年10月22日ナポリ没) イタリアの作曲家。オペラとカンタータで特に有名。18世紀オペラのナポリ楽派の開祖といわれる。

6.カンタータ

スカルラッティのカンタータは、他のいかなるジャンルの作品にも増して、バロック以前からの流れを色濃くにじませており、また、次代の音楽と明確に一線を画している。彼の作品であることが確かであると思われる600曲以上の作品と、100曲を優に超える、真作であると確認されていない作品によって、彼が明らかに最も多作なカンタータの作曲家であることが分かる。これらの作品は、1世紀以上にわたる力強い成長によってオペラを次ぐ地位を得たこのジャンルの歴史の頂点に位置する。確かに当時の人々は洗練という点では一般的にカンタータをオペラより上位に置き、カンタータを作曲家による技巧への最高の挑戦と見なした。スカルラッティは、カンタータに貢献した最後の重要な作曲家のうちの一人であった。

 彼のカンタータのうち、かなりの数は独唱のための作品である。そのほとんどはソプラノのためのものであるが、幾つかはアルト用であり、わずかではあるがバスのための作品もある。…

 最も特徴的な歌詞は叙情的なものであり、架空の人物を主人公として、その独白の形で進められ、次々に対立する考えを出しながら、ついにあるまとまった考えにたどりつく。2声のためのカンタータの多くには対話、または対話と叙情的な独白が交互に出てくる。主人公はふつう羊飼いかニンフ、または神話か歴史から選ばれた人物である。独白は説明的な語りや描写的な台詞(せりふ)から始まることもあり、さらに物語調の台詞でいろいろな考えをつなぎ合わせる。…

「ニューグローヴ世界音楽大事典」「スカルラッティ Scarlatti」の項目より

     

           

マギーガンによる、「アレッサンドロ・スカルラッティ カンタータ集」(ドイツ・ハルモニア・ムンディ)では、カウンターテノールで歌われていますね…

この時代のイタリアのカンタータにおいて、「ソプラノ」のパートを「カウンターテノール」が歌うことがあったのかどうか… 

またあらためて勉強しておきます。

   

当大事典のアレッサンドロの項目は、記述が7ページ弱。作品表が9ページ弱、そのうちカンタータが約4ページ!(しかも、他ジャンルの作品よりもびっしりと書かれています)であります。

    

私は、上記ディスクを持っていないので、HMVのページで調べているのですが、

あまり詳しく書いていないのでよくわかりませんね…

   

わかる分だけ、作品表から抜き書きしておきます。

『人里離れたひっそりとした木陰 Ombre tacite e sole   S, 2vn, va, vc   1716年10月31日

ミティルデの才能 Il genio di Mitilde  S/A, bc   

なぜ黙っているの、調和のとれた音よ Perche tacete, regolati concenti?   A, 2vn, bc

おお、我が心の安らぎ O pace del mio cor 第1作 S/A, bc

小夜鳴き鳥は翼を広げ Il rosignolo se scioglie il volo 第1作 A/S, bc   1968年12月19日

弱り、傷ついた Infirmata, vulnerata   A, 2vn, bc   1702年10月6日付

(※これは「カンタータ」ではなくて、「モテット」ですね…)』

|

« ニューグローヴ世界音楽大事典 | トップページ | 三変土田 »

37. イタリア」カテゴリの記事

コメント

なるほど!こういうことですね。
通勤電車で解説も対訳もなく、漫然と聴いていただけでは、何も分かりませんでした。
これは音楽観の裾野がぐーんと広がりますね。

おととい聴いた独唱カンタータも、こんな内省的な内容だったんだろうか?

投稿: パパゲーノ | 2008年12月 6日 (土) 09時20分

おおっと、この時点ではまだ書きかけだったんですが、
早いですね。
  
「事典」というのは、あくまでも、大筋、大枠、一般論を示すものですので…
より詳しいことは、一つひとつの作品に、直接あたってみなければ、なんともいえません。
 
わたしはまだ、当ディスクを聴いておりませんので…
 
あくまでも、参考程度に、と思い、書かせていただきました。

投稿: 潮洲多 航一 | 2008年12月 6日 (土) 10時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/479604/25952811

この記事へのトラックバック一覧です: アレッサンドロ・スカルラッティ:

« ニューグローヴ世界音楽大事典 | トップページ | 三変土田 »