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2009年2月

勲章

ある密接な関わりをもつ(ことになってしまった)教え子の故郷へ。
いま居住しているところから、バスで15分くらいのところですが、
彼にとっては、(お別れをした)お母さんをはじめ、一家で過ごした思い出の地。
今でもときどき寂しくなったりすると、バスで遊びに行き、
「ダイエー」のゲームセンターで、カードゲーム「ムシキング」に興じているようです。

交通事情で、かなり遅れてしまったのですが、彼はずっと待っていてくれました。
「ここへは、ほかに誰かと一緒に来たことがあるの?」
とたずねると、
「先生がはじめてだよ。」「何たって先生はオレのダチ公だからな。」

そうかそうか「ダチ公」か。
とっても嬉しいよ。
最高の勲章だよ。

君と出会えてよかったよ。

かつての同僚の皆々様々から、
「君は優秀な人材だ」なんて言われなくて、本当に本当に良かったよ。

これだけ書くと美談かも知れませんが…
いやあ、自分で言うのも何ですが、本当にタイヘンでした。

彼からぶたれ、けられ、憎まれ口を叩かれ、(文字通りの)おんぶにだっこ・かたぐるまをさせられ…
彼が散らかし、破壊したものは、すべてことごとく片づけをし…
「○○をやらせろ~!!」といってどうしてもきかなければ、他の先生がたにお願いして、やらせてあげ…
彼が起こしたケンカ・トラブルを仲裁し…
ある時は励まし、なだめ、手紙を投函し、
ある時は厳しくしかり…
(…他に誰にも言えないことがたくさんあるんですが。)
我ながら本当によくやったと思います。(もうそろそろ、自分を誉めてやってもよい頃でしょう。)

話をもどしますと、
二人でラーメンを食べたあと、
くだんのゲームセンターにて「ムシキング」に興じました。
約2時間。費やした金額は二人で2千円也。彼は昔から莫大な金額をつぎ込んでいるようで、専用ファイルに入りきれないほどのカードを持っているのですが、
「ダブりだからいらない」といって、今日もらったカードは、32枚。

このあと、ジュースを飲んで、クレープを食べて、帰りました。

…もうすぐ卒業です。中学に行ったらどうなることやら、といった感じですが、一緒に過ごせる期間もあと3週間ほど。
悔いのない生活をしてほしいと思います。

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子どもはかわいいか?

子どもはかわいいだろうか?

大人は醜くて、子どもは純粋なのだろうか?
正直なところ、決して単純にそうとは言い切れない。

はっきり言って、大人も子どもも同じである。
この上なく純粋きわまりない一面もあれば、
どうしようもなくずるい、醜い一面もある。

優しくすれば、人をナメる、つけあがる。

子どもと本気で接しようとするならば、そのような一面が、とてもよく見えてくる。

子どもと関わるのは…中途半端な心がけではダメだ。

「かわいい」などと思っているひまなどはなく、
「何度言ったらわかるんだ」「ふざけんな」「わがまま言ってんじゃない!」
そんなふうに思うことのほうが、はるかに多い。

それが現実である。

子どもと関わるのは、文字通り命がけの「戦闘」なのである。

本気で関わろうとするならば、はっきり言って、へとへとに疲れる。

しかし、それでも、手のかかる子、憎まれ口をきく子、友達に手を出す子、集中できない子、たちと、
忍耐強く、関わり続ける日々である。

私は現在、家庭をかまえていないのだが…
「家に帰ってまで、子どもと接したくはない」
というのが、正直な気持ち。(申し訳ないけど)

…子どもを育てるのは、本当に大変ですね…

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人材育成について

「これから潮洲多さんと御書を勉強するんです。」あるいは「潮洲多さんに御書を教わりたいんです。」と言ってくれる後輩たちに対し…
近くにおられる先輩がたのお応えはさまざまです。
ある方は「ご迷惑じゃないのか?」「まずは自分でできるところまで研鑽して、わからないところを質問するようにしたらどうだ?」等とお応えになり…
またある方は「おお、いいよいいよ、どんどん連絡しな。俺もこの前電話したんだ。」等とお応えになります。
かくして、前者のような先輩がたの近くにいる、真面目な後輩は思い悩み…
後者のような先輩の近くにいる後輩は、歓び勇んで電話をしてくるわけです。
社会的常識やモラルなどを重んじるのか、それとも本人の純粋なる求道心を最大限に尊重するのか…
ケースバイケースであり、一概に言えませんが、私の主義として、「来る者は拒まず」の精神で、全力で共に学ばせていただいております。そうした人がいなければ、後輩は育成できず、世代交替・新陳代謝はなされませんから。(後輩育成のためには、「決められた、与えられたことだけやっていればいいわけではない」「後輩育成のためには自分に何ができるのかを真剣に考えなければならない」と思っております。)
先日も、講義に初挑戦する、久しぶりに連絡をくれた後輩と、拙宅で共に研鑽。
その挑戦の気概、純粋なる求道心、そして自分の家族や社員たちを思う心情に心うたれました。
最大のピンチを最大のチャンスに! との気概で、がんばって欲しいと思います。

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本物の人生とは

昨日は、人生の大先輩である女性お二人から、貴重なお話をうかがいました。
それぞれ別々の時間に訪問させていただいたたので、合計4時間半以上を費やしましたが、まったく後悔していません。
お二人とも、現在では考えられないような、とてつもない苦労話を、ユーモアで包み、あははは、と笑いとばしながら、淡々と語られましたが…
時おり、表情に凄みを見せられる瞬間がありました。

仲間のふりをして、偉そうな口をきき、要領よく手を抜いている者…
味方なのに、心ない罵声を浴びせる者…
簡単に人を見下し、(自分は何もしないくせに)周囲の人を馬鹿にしている者…
味方のくせに、くだらないことにこだわって、足を引っ張る者…

いやいや、あらゆる試練を越えてこられた大先輩の一言一句は、本当に重みがあります。
…本物の人生とは、どんな人生を言うのでしょうか?
私は平凡な人間であり、格別な勇気など持ち合わせておりませんが…
本物とは似て非なる、「偽物」には絶対になりたくありません。
それは結局は、「恩知らず」に通ずるからです。

―― 願わくは、「本物」の道を進みゆく、勇気を我に与えたまえ ――

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メシアン・コンプリート・エディション

オリヴィエ・メシアン生誕100周年(2008年)を記念して発売された32枚組アルバム、メシアン・コンプリート・エディション(ドイツ・グラモフォン)を注文いたしました。
限定版品切れにつき、半ば入手をあきらめかけていましたが、このほどhmv.co.jpが一定数を再入荷できたようです。

    
このアルバム、ロゴマークはドイツ・グラモフォンのものですが、正規のDG音源はチョン・ミュンフンやブーレーズによるオーケストラ作品と、ラトリーによるオルガン作品など20数枚分、あとは(ロジェ・ミュラロによるピアノ作品など)ユニバーサル系音源総動員、といった感じです。
作曲者自身が撤回したミュージック・コンクレート作品「音色―持続」や、初期の未発表、未出版作品などを除くと、音源が入手可能な作品は、ここにほぼ網羅されている、といってよいでしょう。
音源入手可能な作品で、ここに収録されていないのは、「忘れられた捧げもの」のピアノ版くらいでしょうか?(こちらは、NAXOSのホーカン・アウストボ盤が入手可能です。)

      
実は筆者は、エラート音源を集大成した17枚組アルバム、小澤征爾指揮の「トゥランガリーラ交響曲」や「アッシジの聖フランシスコ」、ラトル指揮の「彼方の閃光…」などをすでに聴いており、主要作品に関してはもうこれで十分、という感じなんですね。
しかし、何事も徹底せずにはおれない性分。20世紀の最重要人物であるメシアンの作品を、ここでひととおり聴いておくことも、意味があることと思います。

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ご質問。

先日、夜12時20分ごろに携帯が振動する。

ちょうど寝入っていたところでしたが…
着信のお名前を見ると、最近は連絡を取り合っていませんが、
さる重要なお立場にいらっしゃる後輩からでした。
「ははあ、これは質問だな」と直感。一瞬にして頭を「解答モード」に切り替えてから電話をとる。

「…心が必ず通じるという意味の『カンノンミョウ』ってどう書くんですか?」とのこと。
私も半分寝ていましたが、
「それは『カンノウミョウ』でしょう。
『感じる』に『応ずる』に『妙法蓮華経』の『妙』ですよ。」
「夜分にすみません。ありがとうございました!」

原稿書きなのか、後輩に教えるのか、用途は分かりませんが…
夜遅くまでご苦労様です。

一瞬の出来事でしたが…
後輩の皆様、携帯やパソコンで検索するよりも、
諸文献をひもとくよりも、
私に直接聞いた方が速いと思っておられるようです。

ちなみに「感応妙」という言葉は、対話の場などで使われておりますが、
天台大師の「法華玄義」にある言葉。
もともとは、「衆生の機根と、それに応ずる仏の化導のはたらきが相通じて妙であることをいう。」
という意味だそうです。
「法を求める側(弟子)」と「法を説く側(師)」との関係をさす言葉なのですね。

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(楽しみな新譜)

またしても、やってくれました。
さすがはブリリアント!
HMVからの情報によりますと、
今や廉価レーベルをリードするオランダのブリリアント・クラシックスから、
「グリーグ歌曲集」がリリースされるそうです。(ノルウェーのヴィクトリア原盤)
「ピアノ協奏曲」や「ペール・ギュント」組曲(※)なども確かに名曲なんですが…
(※ ちなみに「ペール・ギュント」の真価は、「全曲版」じゃないと分からないと思っています。)
やはり「ノルウェー文化の体現者」としてのグリーグを味わうには、こうした声楽作品を聴かないと…
しかし言語の問題があり、なかなかまとめてレコーディングされないし、されても(マイナー・レーベルなので)なかなか流通されにくいし…
ということなので、埋もれかけていた、良質で貴重な音源を、安価で復刻してくれるブリリアントの存在は、本当にありがたいです。
(しかし… 折からの大不況で、マイナー・レーベルの運営がかなり厳しくなっており、貴重な音源が次々に売却されている昨今の現状、果たして素直に喜んでいいのかどうか…)
いずれにしても、興味深い音源は、安価で入手できるうちにしておくことにしたいと思います。

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(書籍メモ)

検索中、興味深い書籍を見つけましたので、メモしておきます。

   

○ シルクロードと世界の楽器 ―音楽文化の東西交流史

  坪内栄夫 著  現代書館(2007.07.05)

     

人も物も文化も世界中の中で壮大な交流があった。
楽器も例外ではない。
そこに着目した著者は在野にあって広い視野と情熱で長年研究を重ね、本書で自論を展開している。
邦楽・洋楽の枠組みを超えた普遍的な楽理と音楽(楽器)史観を追究しようとする志向性は他に類を見ぬものである。

  

紀伊国屋書店 Book Web http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4768469531.html

  

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まさにこういう本を読みたかった。

世界各地のさまざまな楽器の歴史と変遷をたどってゆくと…

西洋と東洋、意外な楽器同士に、共通のルーツがあったりします。

そうしたことをさらに深く考察してゆくと…

あらゆる時代、地域における、

人間のありよう、文化のありかた、それに付随する、宗教、哲学、思想、生きかた、社会のありかた…

などが見えてくるはずです。

入手の日が楽しみです。

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