「シェロモ(ソロモン)」(エルネスト・ブロッホ)
「[ソロモン] Schelomo 〔Heb〕
エルネスト・ブロッホのチェロとオーケストラのための作品。1916年の1月から2月にかけてジュネーヴで作曲。彼のアメリカ移住後まもない1917年に初演された。この作品は,もともとソロモン王の〈箴言〉に基づいた,歌とオーケストラによる連作として発表されるはずであったが,曲を献呈したチェロ奏者のアレクサンドル・バルヤンスキー Alexandre Barjanski に触発されて,ブロッホは声楽部分をチェロの独奏に書きかえ,彼にとってイスラエルの王であった〈老賢人〉を単なる肖像とした。
最初,独奏者は重々しい響きをもった〈カデンツァ風〉のエピソードによって暗い雰囲気をかもし出す。続いて,4つの主要部分に入っていくが,それぞれの部分はオーケストラの頂を形成するチェロによって始められる。第1部では基本となる旋律の楽想が現われ,第2部では多様な色彩の変化のもとにしだいに速度が早まる。第3部は静かに始まり,徐々に複雑なリズムになって最も東洋を思わせる。第4部はフーガで,長調の明るさをのぞかせる。最後の盛り上がりの後,チェロは最初の雰囲気に戻り,『全面的なペシミズムに終わる。まさに主題がこれを裏づけている』(ブロッホ)。 M.V.」
(Marc Vignal ヴィニャル,マルク
音楽批評家,ラジオ・フランスのプロデューサー)
(『ラルース世界音楽事典[上]』 福武書店,964p.)
※いわずと知れた、ブロッホの代表作(と、されているもの)。
演奏頻度にせよ、録音数にせよ、依然としてダントツでしょう。
なお、「シェロモ」というタイトルは、「ソロモンのヘブライ語読みを発音通りに綴ったもの。」ということだそうです。
※それから、ここで執筆されているマルク・ヴィニャル氏には、
マーラーに関する著作がありました。(海老沢 敏 訳,白水社)
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