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2009年6月

「シェロモ(ソロモン)」(エルネスト・ブロッホ)

「[ソロモン] Schelomo 〔Heb〕

 エルネスト・ブロッホのチェロとオーケストラのための作品。1916年の1月から2月にかけてジュネーヴで作曲。彼のアメリカ移住後まもない1917年に初演された。この作品は,もともとソロモン王の〈箴言〉に基づいた,歌とオーケストラによる連作として発表されるはずであったが,曲を献呈したチェロ奏者のアレクサンドル・バルヤンスキー Alexandre Barjanski に触発されて,ブロッホは声楽部分をチェロの独奏に書きかえ,彼にとってイスラエルの王であった〈老賢人〉を単なる肖像とした。

 最初,独奏者は重々しい響きをもった〈カデンツァ風〉のエピソードによって暗い雰囲気をかもし出す。続いて,4つの主要部分に入っていくが,それぞれの部分はオーケストラの頂を形成するチェロによって始められる。第1部では基本となる旋律の楽想が現われ,第2部では多様な色彩の変化のもとにしだいに速度が早まる。第3部は静かに始まり,徐々に複雑なリズムになって最も東洋を思わせる。第4部はフーガで,長調の明るさをのぞかせる。最後の盛り上がりの後,チェロは最初の雰囲気に戻り,『全面的なペシミズムに終わる。まさに主題がこれを裏づけている』(ブロッホ)。   M.V.」

  (Marc Vignal ヴィニャル,マルク

   音楽批評家,ラジオ・フランスのプロデューサー)

  (『ラルース世界音楽事典[上]』 福武書店,964p.)

  

※いわずと知れた、ブロッホの代表作(と、されているもの)。

演奏頻度にせよ、録音数にせよ、依然としてダントツでしょう。

なお、「シェロモ」というタイトルは、「ソロモンのヘブライ語読みを発音通りに綴ったもの。」ということだそうです。

  

※それから、ここで執筆されているマルク・ヴィニャル氏には、

マーラーに関する著作がありました。(海老沢 敏 訳,白水社)

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エルネスト・ブロッホの生涯(1)

「ブロッホ,エルネスト

Bloch,  Ernest

(1880年7月24日ジュネーヴ生,1959年7月15日オレゴン州ポートランド没) スイス生まれのアメリカの作曲家,教師。

1.生涯

1890年代に故郷のジュネーヴで,ルイ・レにヴァイオリンを,ジャック-ダルクローズに作曲を学ぶ。マルシックの勧めでまずブリュッセルに赴き,97年から99年までウジェーヌ・イザイ(ヴァイオリン)とラス(作曲)のもとで勉学を続け,1900年にはフランクフルトで主にクノルに師事した。クノルからは,ブロッホも認めているように,独自に思考することと自己の音楽的個性を開発することを学んだ。01年から03年までミュンヘンで過ごし,トゥイレから何度かレッスンを受けたほかは,おおむね独学であった。パリに1年間滞在した後,ジュネーヴに戻り,マルガレーテ・シュナイダーと結婚して,父が営む時計製造業に従事する。続く数年間は,ヌシャテルとローザンヌでオーケストラの演奏会を指揮し(1909~10),ジュネーヴ音楽院で美学の講義を行いながら(1911~15),余暇を作曲活動に充てた。」

   DAVID Z. KUSHNER

  (「ニューグローヴ世界音楽大事典」 15巻 577p.) 

   

※父親の家業は、時計製造業。やはりスイスですね…

  

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未完の記事のつもりでしたが、とりあえず発表いたします。

ブロッホが師事したり、助言を仰いだ人物達については、

「ニューグローヴ世界音楽大事典」に項目が立てられておりますので、

また時間のある時に、ごく簡単に記述してまいりたいと思います。 

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