世界の文化おぼえがき
サハ共和国に関する記事。
「『ヤクーチャ』との別称を持つサハは、ロシア連邦を構成する共和国の一つ。ロシアの5分の1、日本の約8倍の国土を持ち、その40%は北極圏に属している。多数民族のヤクート人のほかエヴェンキ人、ユカギール人などが共生する他民族国家である。
国土の中央部を流れる大河『レナ川』の周辺にヤクート人が集落を作るようになったのは、14~15世紀といわれる。
その後、1632年に、この地がロシア国家に編入された。
昨年サハは、編入375年という節目を記念し、大統領令によって『ヤクーチャとロシア375周年記念賞』を制定。『世界平和と友好の発展、長年の誠実な行動と、その達成に功績をなした人物に贈る。』と定めた。」
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「古くからの馬と牛の牧畜民で、一三~一五世紀のころ、当時の覇者モンゴル勢力に押されて、西南方のバイカル湖周辺から移住してきたといわれている。文化的には本来のチュルク(トルコ)の性格をなお強くそなえてはいるが、馬との関係をも含めてモンゴルとのつながりは深く、また、周辺の北方民族との接触からシャーマニズムの要素などもみられる。(中略)口琴の類は広く世界各地で愛用されている重要な楽器である。携帯に便利で、ユルタやゲルの中でも十分響くためでもあろうが、ユーラシアの牧民の間ではとくにさかんに使われ、サハに至っては、"国章"的存在として、これを扱えない人はいないとされるほどだ。まさに民族のアイデンティティを象徴する"国器"である。(中略)
サハの口琴は金属製でホムスと呼ばれ、その演奏は奥深いものがある。口腔や唇、舌に加えて、声門、鼻腔、呼吸などをさまざまに駆使して演じられ、さまざまな種類の音を生み出す。曲の多くは、自然の物音、動物の鳴き声や仕草の描写といったもので、歌詞がなくても聞くひとにはその曲の内容が解るのだという。」
(「200CD 民族音楽 世界の音を聴く」 江波戸 昭 著、立風書房、1998年刊)
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