(退廃音楽について つづき)
権力者側から迫害を受けた芸術家たちは、
権力とどのように対峙し、その後どのような創作活動を行い、どのような社会的立場をまっとうし、どのような生涯をおくったか、…
というのは、20世紀以降の芸術を考察する上で、不可欠なテーマである、と思っております。
(音楽でいうなら、無調や十二音であるかどうか、偶然性を取り入れているかどうか、アコースティックか電子音か、といった技法的なことを論ずるよりも、はるかに重要かと思います。)
さて、これまた念のため、
こうした音楽作品に接する時の注意なんですが…
例えばシュールホフの作品の中には、
真面目な方ならば、きっと、
「いったいなんだこれは! やっぱりこれは『退廃音楽』だ!」
などという風に、お怒りになりかねない作品が、いくつか混じっております。
ここではあえて作品名は挙げませんが、
詳しい方ならば「ああ、あれか」と、思い当たる作品があるでしょう。
どうかそのような作品にめぐり会いました時には、
ユーモアとウィットを忘れず、寛容なるお心をもって接していただきたいことを、
作曲者になりかわって、お願い申しあげる次第であります。

