カテゴリー「音楽」の6件の記事

(退廃音楽について つづき)

権力者側から迫害を受けた芸術家たちは、
権力とどのように対峙し、その後どのような創作活動を行い、どのような社会的立場をまっとうし、どのような生涯をおくったか、…
というのは、20世紀以降の芸術を考察する上で、不可欠なテーマである、と思っております。
(音楽でいうなら、無調や十二音であるかどうか、偶然性を取り入れているかどうか、アコースティックか電子音か、といった技法的なことを論ずるよりも、はるかに重要かと思います。)


さて、これまた念のため、
こうした音楽作品に接する時の注意なんですが…

例えばシュールホフの作品の中には、
真面目な方ならば、きっと、
「いったいなんだこれは! やっぱりこれは『退廃音楽』だ!」
などという風に、お怒りになりかねない作品が、いくつか混じっております。
ここではあえて作品名は挙げませんが、
詳しい方ならば「ああ、あれか」と、思い当たる作品があるでしょう。
どうかそのような作品にめぐり会いました時には、
ユーモアとウィットを忘れず、寛容なるお心をもって接していただきたいことを、
作曲者になりかわって、お願い申しあげる次第であります。

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(退廃音楽について)

「退廃音楽」(*)と、いうのはですね…
(ご存知かとは思いますが、念のため)

う~~んと簡単にまとめてしまうと、
「ナチス・ドイツが、自分達の政治的・思想的方針に合わない音楽・音楽家を、封印・弾圧するために貼り付けたレッテル」
のことです。
(*)以前の記事では「退廃芸術」という言葉を使いましたが、一般的にこの言葉は、迫害された美術作品に対して使われるようです。よって、ここでは一般的な用法にならい、「退廃音楽」という言葉を使うことにします。

ユダヤ的、親共産主義的、無調的、表現主義的、軽音楽(主にフォックストロットやジャズ)的… などなど
権力者側にとって都合の悪い、あらゆる作品・作曲家たちがここに含まれ、晒し者にされ、弾圧されました。
ある者は亡命を余儀なくされ、発表の機会を奪われ、またある者は、強制収容所などで生命を失いました。
シェーンベルク、ヒンデミット、クシェネク、シュールホフ、ハース、ウルマン、ゴルトシュミット… などの名前が挙げられます。
(Deccaには、「退廃音楽」というシリーズがあります。)

ごく大雑把にいってしまうと、
旧ソヴィエトにおいて、体制の方針に従わない音楽作品や音楽家たちが、「フォルマリスト(形式主義)」というレッテルを貼り付けられ、弾圧・迫害されたのとよく似ています。

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(弦楽器のための二重奏 & 無伴奏 作品)

クレーメルの「ロッケンハウス・エディション」Vol.4&5、
私はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲目当てで購入しました。
なかんずく、弦楽四重奏曲第13番は、
ものすごくよく研いだ刃物のような感覚で、未だに私のお気に入りの演奏のひとつです。

そのアルバムで、はじめてシュールホフの名を知ったのですが、
当アルバムに収録されている作品の中では、
ピアノのための「ジャズ・エチュード集」が私のお気に入りです。

シュールホフは、
いわゆる「退廃芸術家」のひとりとして、(当人たちにとっては、はなはだ不名誉な呼び名ですが)、
また、強制収容所で他界した芸術家として、興味をもってきたので、けっこう集めてきました。

「シュールホフ:室内楽作品集Vol.2」というアルバム(スプラフォン)の中に、
「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」が収録されています。
また、無伴奏作品ですが、
「シュールホフ:室内楽作品集」(BIS)の中に、
「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」が収録されています。

シュールホフは、その決して長くはない生涯の中で、本当に多彩な音楽活動を繰り広げた人ですね。

   

ヒンデミット!
この「偉大なる職人」は、
ありとあらゆる編成の作品を遺しましたね。

ヴァイオリン、ヴィオラのための室内楽作品は、それぞれ複数曲書いていますし、

「無伴奏チェロ・ソナタ」も一曲書いています。

挙げておられるように、「ヴィオラとチェロのための二重奏曲」がありますし、

2つのヴァイオリンのための二重奏作品も、複数曲書いているようです。

いずれの作品も、残念ながら未聴ですが。

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(ヴァイオリンとチェロの二重奏 & 無伴奏 作品)

K様。

ヴァイオリンとチェロのための二重奏作品を、複数書いているマルチヌーですが…
もう一度、作品表を眺め直しましたが、弦楽器のための無伴奏作品は書いていないようです。
約400曲もの、多種多様な作品を書いているし、
演奏家の友人・知人には恵まれ、作曲依頼にはマメに応える人だったのに。
(弦楽器のための無伴奏作品は、彼の資質に合わなかったのか??)これは少々意外ですね。

オネゲルの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」および「ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ」は、
(ご存じかも知れませんが)timpaniの「オネゲル室内楽作品全集」に収録されており、そちらのディスクを持っております。

バルトークの「44の二重奏曲」(2つのヴァイオリン)は、どちらかと言うと、
(「ミクロコスモス」等と並んで)教育的な意味合いの強い作品でしょう。(先生と生徒の二重奏)
よく知られた「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」、
私はあまり頻繁に聴きませんが、イザベル・ファウストの演奏(ハルモニア・ムンディ)を気に入っております。

私の棚をよく探すと、「ナヴァラとスーク、世紀のデュオ」と題するディスク(スプラフォン)が見つかりました。(やや大げさなタイトル…)
そこには、マルチヌー、オネゲル、そしてコダーイの二重奏作品が収録されております。
それで思い出しましたが、シュタルケルの演奏する、かの有名な「無伴奏チェロ・ソナタ」の収録されたアルバム(フィリップス)にも、
コダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」が入っていました。

弦楽器のみの室内楽作品も、(どちらかと言えば)モノトーンな世界ですが、
弦楽器のみの二重奏作品、無伴奏作品となると、さらに求心的、禁欲的な、厳しい曲調になりますね。(あくまでも大雑把な捉え方ですが)
私はあまり頻繁に聴いているわけではありませんが、
たまにはこうした作品に浸るのも良いと思います。

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(書籍メモ)

検索中、興味深い書籍を見つけましたので、メモしておきます。

   

○ シルクロードと世界の楽器 ―音楽文化の東西交流史

  坪内栄夫 著  現代書館(2007.07.05)

     

人も物も文化も世界中の中で壮大な交流があった。
楽器も例外ではない。
そこに着目した著者は在野にあって広い視野と情熱で長年研究を重ね、本書で自論を展開している。
邦楽・洋楽の枠組みを超えた普遍的な楽理と音楽(楽器)史観を追究しようとする志向性は他に類を見ぬものである。

  

紀伊国屋書店 Book Web http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4768469531.html

  

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まさにこういう本を読みたかった。

世界各地のさまざまな楽器の歴史と変遷をたどってゆくと…

西洋と東洋、意外な楽器同士に、共通のルーツがあったりします。

そうしたことをさらに深く考察してゆくと…

あらゆる時代、地域における、

人間のありよう、文化のありかた、それに付随する、宗教、哲学、思想、生きかた、社会のありかた…

などが見えてくるはずです。

入手の日が楽しみです。

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(楽しみな新譜)

HMVからの情報によりますと…

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者&指揮者のジョルディ・サヴァールが、

また興味深い新譜を出すようです。(Alia Vox)

     

「東方への道/フランシスコ・ザビエル」と題して、

我が国と縁の深いこの聖人の足跡を、同時代の音楽とともにたどってゆくというものです。

解説書も、300ページ以上のものが付くようです。

   

私は別に「歴史マニア」ではないのですが、こうした趣向のアルバムが出るのは大歓迎です。

    

以前にも「ドン・キホーテ」ヤ「クリストファー・コロンブス」などの興味深いアルバムを出しているサヴァールですので…

入手できる時が楽しみです。

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